WB HOUSE 新築工事

今回は、特にキッチンと間接照明が印象的な案件です。記事トップの写真でもわかるように、吊り戸棚がコンパクトでおしゃれですね。天井までのスペースを排除することで、収納力や荷重性は減るのですが、パッと出し入れできる範囲の必要最低限の収納に抑えることで、圧迫感のないスッキリしたデザインになります。最近はこういった吊り戸棚も流行っているみたいですね。従来の吊り戸棚と比べてどちらを選ばれるか、生活に合わせて選んでいくのも住宅づくりには欠かせません。こちらはキッチンクロスを扉の境界で区切って欲しいという要望があり、リビングのクロスとツートンになることでメリハリのある空間になりました。また、システムキッチンはタカラさんのもので、タカラと言えばホーローなのですが、写真に見える部分は木材を使用しています。タカラさんも色々なバリエーションを揃えていますね。一方、対面にあたる水場とコンロの方は耐久性の高いホーロー製です。あまり濡れる事もなく、リビングから抜けて見える部分には木製、見え辛い箇所は実用性を考えてホーロー製をというご判断です。主婦目線ならではのチョイスなのではないでしょうか。




リビングには、前回に引き続き掘り上げ天井が採用されています。ただ今回は掘り上げ部分も全て同じクロスを使用しています。色ではなく造形だけで魅せるというのも、シンプルで素敵です。夜になって光が際立つと、また違った印象になると思います。また、壁と天井の境にも間接照明を採用しました。一般的に、間接照明は天井側を照らす【コーブ照明】と壁側を照らす【コーニス照明】という2つの手法があります。光の広がり方の違いもありますし、設置部の造りも全く違います。こちらはコーニス照明です。造りとしてはコーブと比較するとホコリも溜まりにくい造りになっています。間接照明はとても素敵な空間を作り出せますが、家具の配置によっては影が出来てしまいます。家具の配置やどちらの手法を選ぶのか、予め考える必要がありますが、この辺りを考えるのも家づくりの楽しさです。とことんお付き合いするので、一緒に悩みましょう(笑)



内装の写真でお気付きかも知れませんが、白いクロスの際(きわ)にはウォールナットのラインが入っています。これも施工主様のご要望にお応えしました。真っ白な空間もいいですが、デザイン的に区切りがあることで、膨張しすぎずまとまりが出来たような気がします。洗面台は、天板に合わせて弊社で製作しました。同じ色で塗装することで、まるで一つの商品の様になりますね。また、トイレの収納は壁の中に埋め込まれています。トイレという空間は意外と大事で、毎日使う空間だからこそ、こういったひと工夫で随分と快適さが増すものです。
- 設計
- 工建設株式会社
- 内装
- 工建設株式会社
- 施工
- 工建設株式会社
- 工法
- WB HOUSE