WB HOUSE 新築工事

今回の案件は、街中に当たる縦長の敷地ということもあり、設計から施工に至るまで細かな工夫が要求されるものとなりました。敷地の奥行きがあるため、ご希望により最奥にはお庭のスペースも確保しつつ、建物としても奥行きを活かせるものになりました。中央の廊下を極力廃して尚、各部屋への動線を確保できる造りになっております。先ずは玄関口ですが、玄関扉を大きなガラスが付随している袖付きスライドドアを選定し、陽の光を十分に取り込めるようにしました。傍にあるシューズクロークから中に入りやすい様に、床を少し飛び出す形にしました。当初の計画の段階では、このシューズクロークの入り口の枠はR(アール:角をつくらない丸い形)で決まっていたのですが、枠の取り付け前に施工主様よりロールスクリーンで隠せるようにしたいというご要望があり、通常の四角い枠に変更し、ロールカーテンで仕切れるようにいたしました。私が申し上げるのも憚られますが、こういった進行中の施工現場を実際に見てから浮かぶアイデアに可能な限り対応出来るというのも、我々工務店の強みと受け取って頂ければ有り難い限りです。

建物の造り自体は木造平家建で、こちらもWB工法を取り入れております。リビングには掘り上げ天井を設けているので、クロス一色の天井にアクセントが加わり、飽きの来ない空間になったのではないでしょうか。この掘り上げ天井は最近人気の造りですが、以前にも流行ったことがあるようで、良いものというのは何年経ってものこうやって繰り返すのだなと実感しました。室内の照明もダウンライトを採用しており、カフェの様に落ち着けるリビングだと思います。今回リビングの床材はご希望によりメープルを使用しております。一方で子供部屋には「楓」を使用しました。床材に限らず細かなパーツ選びをしながら家づくりができるというのも、工務店に依頼していただく醍醐味と言えるのではないでしょうか。リビングから見える飾り窓の向こう側は洗面ランドリールームになっています。お洗濯は室内干しになるということで、【ツールボックス】というメーカーの物干しを設置しております。こちら本物のガス管を使用しているので、非常に頑丈です。質感もお洒落ですよね。ちなみにこの飾り窓も【ツールボックス】の製品なのですが、無塗装の製品なので、一度分解して塗装屋さんに塗ってもらいました。お部屋のワンポイントとしても可愛い仕上がりになっています。

小窓

最後の写真はリビングのテレビ台です。こちらは【ウッドワン】の壁付テレビ台ですね。既製品のテレビ台を買ってきて配置するときにありがちなのは、コンセントが隠れてしまって刺せないとか、刺そうとすると思うように配置できないといった悩みなのですが、今回はきちんと壁の中に下地を入れてますし、電気屋さんとも打ち合わせをしているので、いざ暮らし始めたときに先述したような悩みを抱くことはありませんね。今回の案件は、工務店ならではという特徴にスポットを当ててご紹介しましたが、まだまだご紹介できなかったことも沢山ございます。気になる点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。

設計
sumika design
内装
sumika design
施工
工建設株式会社
工法
WB HOUSE