WB HOUSE 新築工事

外観

一見『ガルバリウム鋼板にも見える』建材、モダンスリット【ケイミュー社】を外壁に採用した物件です。質感やルックスのクールさから採用されることの多いガルバリウム鋼板ですが、金属であるがゆえのデメリットである断熱性の低さ、サビや凹みなど、住宅としては扱いづらい面を持っています。その点、こちらの建材はモダンでクールな外観を維持しつつ、元来外壁として開発されたものであるため断熱性も十分です。近年では他にも様々な開発が行われているので、お家を建てる楽しみも増しているのではないでしょうか。内観の特徴としては、全てのフローリングに杉を採用したことです。杉材は柔らかいため、膝や腰への負担が少ないという特徴があります。実は弊社の社長である私の新宅にもこの杉フローリングを採用しておりますので、住んでみての実感は追って掲載したいと考えています。一般的に、杉材は割れ易く反れ易いといったデメリットが指摘されますが、この杉フローリングは時間をかけて燻し、ゆっくりと含水率を下げていくことで、こういったデメリットを抑制してあるので、フローリング材としても使えるんです。他の木材に比べると傷つきやすいのは確かですが、その分、木のぬくもりというものを足で感じることができます。

照明 玄関~LDK入り口 シューズクローク キッチン 書斎 洗面脱衣室

玄関に入れば、おしゃれな飾り棚と、格子戸から程よく漏れるリビングの温かい光が迎えてくれます。旦那様と男三兄弟のお子様は皆さん柔道をされている柔道一家ということで、シューズクロークと脱衣所は広めにとってあり、写真(照明が入る前の写真ですみません)では分からないですが、玄関から家の中に入るルートとシューズクロークを通って家の中に入るルートが設けられているため、抜けのある便利な造りになりました。靴の臭いが篭もらない様に備え付けた換気窓も、最も光が入るように意識して設置しました。柔道着など乾きにくい洗濯物も多いということで、オール電化のお宅ですがガス乾燥機を採用してます。柔道で沢山汗をかいて帰ってきて、この温かい杉フローリングの上で裸足で生活する、そんな情景が思い浮かびます。また、自営業の旦那様のための書斎には、部屋の寸法に合わせた棚も設置しました。こういった大工仕事は弊社の得意分野のひとつと言えるでしょう。他にも、平屋ではあるもののトイレを2箇所設置したりと、依頼者様ご家族に合った、オリジナル性の高い物件になったのではないでしょうか。何より良かったのが、ご夫婦揃って今回の家づくりの過程ををとても楽しんでいらっしゃるように感じたことです。これからも依頼者様のご要望に応えられるように精進していこうと、改めて感じました。

設計
多田修一郎
内装
sumica design
施工
工建設株式会社
工法
WB HOUSE