工だより-家と人と技と日々

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2021年05月31日未分類

ビニールクロスとコットンクロスの違いについて

お客様から、たまに「壁紙って何ですか?」と質問されることがあります。壁紙とはクロスのことです。と説明すると「あ~クロスのことですか」と返事が返ってきます。

そして私が次に「クロスもビニールとコットンがあるんですよ」と発言すると、せっかく理解したお客様がまた「え???」となります。

WB HOUSE 。つまり通気断熱WB工法で造る住宅は、土壁の原理を活かした透湿性の高いコットンクロスを主に使用しています。5年ほど前までは弊社も間違ったご提案をしていました。それは、すべての部屋の壁と天井にコットンクロスを貼らないとWB HOUSE ではありませんと説明していたのです。

しかし、実際は居室(LDK、寝室、子供室)などは、どこか壁一面はビニールクロスにしても空気環境に支障をきたさないとメーカーさんから説明があり、また、トイレや洗面脱衣室などの水廻りにも水が跳ねる壁面にビニールクロスを貼って良いのいうのが事実でした。

私たち工務店が気を付けないといけないのは、メリットだけを説明しないことです。ちゃんとメリットがあればデメリットもあります。その事実を正直に説明することを心掛け、実行しないといけません。

コットンクロスのメリットは、①湿気を通してくれる②化学物質を通してくれる③ニオイを通してくれるなど、室内のニオイや化学物質が湿気と一緒に壁を透過し外部に排出される優れものです。一方デメリットとしては、激しい拭き掃除ができません。コットンはデリケートな材料のため、もし汚れが付着した場合、ゴシゴシと布で拭くと表面がガサガサになってしまいます。そのため、よく使う照明のスイッチ廻りなど、手垢が付きやすいのが懸念されます。また、柄や色の種類が本当に少ないのも欠点です。

ビニールクロスのメリットは、①拭き掃除ができる②柄や色の種類がおおいです。コットンクロスと違い、ゴシゴシ布で拭くことができますし、種類も大変豊富なので、バリエーションに特化しています。全国でビニールクロスとコットンクロスが使われている比率を聞いたとこと、99対1の割合でした。売れているビニールクロスの方が柄や色が豊富なのもその理由です。一方デメリットは、コットンと逆で、湿気やニオイ、化学物質などを透せないこと。つまり、部屋の中に閉じ込めてしまうことが一番の欠点です。そのため、窓の枠廻りなどに湿気がたまり、カビを発生される原因にもなってしまいます。

この2種類あるクロスをどこにどう使ったらストレスなく、長持ちさせることができるか、まだまだこれからも学習していきたいと思います。

オーナーズインタビュー vol.1