93歳のおばあちゃんでも使える電気錠の玄関
どんどん暑さが厳しくなってきました。と同時に大雨の日がこれから増えてきそうですね。
弊社が建てた住宅ではないのですが、雨漏りの修繕依頼も何件か伺っており、早く対応しなければと気持ちばかりが焦っています。
しかし、数日晴れ間が続かないと対応できない案件ばかり。梅雨があけたら、すべて対応しないとと肝に銘じているところです。
今日は、4月下旬にリフォームさせてもらった現場のことを書きます。
「93歳のおばあちゃんでも簡単に開け閉めができる玄関扉にして欲しい」というのが同居するお孫さんからの御依頼でした。
もともとは、この写真のように引違いの古い玄関扉が取り付けてありました。
93歳のおばあちゃんに鍵をもたせても、握力が衰えており、鍵で開けたり閉めたりすることが困難な状態でした。
また、おばあちゃんは耳が遠く、補聴器をつけて生活されていますが、散歩から帰り、自分で鍵が開けられないためインターホンを押すが、耳が遠くインターホン越しの会話もスムーズにできないため苦労されていました。
そこで、同居するお孫さんから玄関のリフォームをご相談された際、電気錠が搭載されている玄関扉にしたいとご依頼がありました。
こちらが施工後の写真です。
YKKapの都城ショールームへ行き、電気錠の使い方をメーカーから教えてもらい、施錠および開錠の様子を動画で撮影して、お孫さんに見てもらい、これならおばあちゃんでも使えるかも!とご納得していただいてから工事に入りました。
車の鍵と同じようなリモコン式の鍵とカードキー、それからシールキーというのが付属されています。
どれも性能が素晴らしく、リモコンをポケットや鞄に入れていながら手でハンドルのボタンにタッチすれば鍵の開錠や施錠が簡単にできます。
カードキーの場合は、カードをタッチし、シールキーは手持ちの携帯など私物に張るだけで鍵になる優れものです。
開錠した場合は、開いていること=危険ということで赤色のLEDライトが点滅。施錠した場合は、閉めていること=安心ということで青色のLEDライトが点滅する仕組みになっています。
なので、耳の遠いおばあちゃんでも目で見て開いたか閉まったかの確認ができる点が採用していただいた大きなポイントになりました。
お住いのお客様に合わせて、私たちがどのような提案ができるか。お客様の気持ちになって考え、発言し、行動することを心掛けています。
また、93歳のおばあちゃんが元気に玄関扉を使っていらっしゃるか会いに行こうと思います。
玄関扉は家の顔
いま、新築の間取りを3件ほど描いておりますが、壁にぶつかってみたり、壁を突破してみたり。一喜一憂してはいけないのですが、一喜一憂しながら自分に鞭をうって図面と向き合っています。
今日は、玄関扉について書こうと思います。
皆さんにとって玄関は、優先されるべき場所でか、後回しにされる場所ですか?
間取りを打合せする際に、窓の形状や大きさについても話し合いますが、玄関扉と他の窓とではお客様の食い付きが違います。笑
やはり、玄関扉は家の顔。ですよね。
こちらの玄関扉は、引違い扉です。YKKapの「れん樹」というブランドで、洋風ベーシックという種類になります。色は、「キャラメルチーク」です。
引違い扉ですので、どちらからも出入りすることができますが、基本的には、片方だけしか出入りに使いません。もう片方は、内側から施錠しています。引違い扉のいいところは、外せること。大きな荷物を出し入れするときは、上に持ち上げ外し、扉2枚分の開口を確保することができます。(結構な重さですが)また、写真の玄関のようにスリットの多い扉にすると玄関内部の明るさを確保できるのも引違い扉のメリットです。
こちらは、袖付の片引き扉です。YKKapの「コンコード」というブランドです。色は、さきほどの同じ「キャラメルチーク」になります。
この片引き扉は、引違い扉も片方しか出入りに使わないのであれば片引き扉でいいじゃないか。という考えの方が採用されるケースが多いです。でも、玄関の内部が暗くならないように、袖にガラスを設けて組み合わせることができます。お客様の希望に合わせ、こちらも提案しています。
こちらは、袖なしのアウトセット片引き扉です。ブランドはさきほどと同じですが、色は「バニラウォールナット」です。
さきほどの片引き扉と何が違うのか、まず袖のガラスがない。それから、扉が完全に外に持ち出しています。あと、袖付よりもコストが安いというのもメリットの一つです。しかし、デメリットとしては玄関内部に光が入らないので暗くなるという点があります。ただ、カッコよさは抜群です。
最後に、こちらが片開き扉の玄関です。YKKapの「ヴェナート」というブランドで、色は「マキアートパイン」になります。
片開き扉は、何といってもデザインの種類が一番多いのが最大のメリットです。引違い扉や片引き扉では選べないデザインも取り揃えてあります。また、スッキリとした印象を与えられることもグッドですね。
しかし、雨の日は少し大変です。手前に開いて、傘をたたんで、家の中に入る。また、子供さんがいれば、子供さんの面倒も見てからになりますので、なかなか大変です。でも、引違い扉と違って中の壁も増えるので、玄関の間口を小さくし建坪も減らすこともできます。
長文になってしましました。そろそろ間取り作成に戻ります。今日もブログをご覧いただき、ありがとうございました。
小窓の使い方
雨の多い時期に突入してしまいましたね。
いま有りがたいことに、2件の新築住宅の間取りを作成中です。外の雨の様子を見ながら、事務所で図面を描いています。
お客様と打合せしていると、窓の大きさや種類はどうする?
という議題にぶつかります。
こちらは、壁付けキッチン前に配置した引違い窓の写真です。
ちょうど、吊り戸棚の下端を1.7mにしたので、窓の高さもそれに合わせて取り付けることで、キッチンで料理をしながら、外の様子が見えるようにしました。
このように小窓も住むにあたって重要な役割を担います。
採光や換気も考慮しながら、外と中の空間をどう繋げるのか。小窓の使い方は、私たちの腕の見せ所です。
屋根裏って必要?
いま施工しているǸさまの住宅は、残念ながらWBHOUSEではありません。
しかし、断熱材の施工は、WBHOUSEと同等の断熱材を使用し、同じ施工方法で作っています。何が違うのかというと家が勝手に呼吸する仕組みを取り入れているか否かの違いです。
先日、弊社の大工さんが屋根裏に入って、換気扇のダクトの繋ぎ込みを行いました。
大工:「屋根裏が暑すぎて、汗が止まらんちゃけど!!」
わたし:「やっぱりWBじゃないと、屋根裏に風が入ってこないから暑いんですかね」
大工:「そうだと思うよ。だって、WBだったら、外からの風が入ってくる間隔があって涼しいもんね」
という会話をしました。
そもそも屋根裏って必要?
部屋を作る訳でもなく、屋根の重さを支えるための材木が組まれている空間で、あまり高さや広さも必要ないんじゃないかと言われるお客様がいらっしゃいます。
わたしの考えですが、「屋根裏は屋根と部屋の間にあるクッション的な役割を担っている空間」だと思います。
夏の厳しい太陽の熱が屋根や外壁にあたり、部屋は暑くなります。でも、小屋裏がクッションとなり、暑さを軽減することができます。
あとは、その屋根裏に熱が蓄積しない仕組みを作るかどうかが、冷暖房効率の向上や省エネに繋がり、住むお客様の快適度がアップすると考えています。
なので、屋根裏は家には不可欠な空間なのです。
住宅にどんな付加価値をあたえるか。それをどうお客様に説明し、納得してもらうかが私たちの仕事だと感じています。
屋根裏空間は、とても大切ですよ。